母の居ない実家
2006年3月17日のブログ
列車の中で
小顔ではないからほっぺの面積は大きい
このワイドほっぺ
結構いろんな体験をしている
尿毒症で意識が混沌としている母が
私の呼びかけに
『ほげとまちゃん ほげとまちゃん』と言って
ちゅ、ちゅ、ちゅ、、、ってしてくれた
たぶん私たち兄弟が幼い頃に
母はいつもそうしてくれていたのだろう
覚えていない記憶を思い出した大切な瞬間
とまと24歳の時のこと
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そういえばついこのあいだまで
冷たい空気がワイドほっぺをちくちくさしていた
道路の雪が融けたので
今朝自転車に乗ったら
な~んだ棘が取れたの?
空気はまだ冷たいけど
ちくちくしないよ
これが北海道の春の始まりなのかな?
とまと58歳の朝のこと(北海道に移住してきた年)
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31年前のちょうど今頃
実家にひとりで生後2ヶ月の息子を抱いて帰った
自分で鍵を開けて部屋に入った
かつてそこは
『ただいま~』と言えば
『おかえり~』と
娘より元気な声が応えてくれた
あたりまえの生活があった所
だれも居なかった
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北海道の春を感じたワイドほっぺが
とても寂しかったことを思い出してしまって
列車の中で
あのときのように涙があふれた
あの時は寂しい涙と
こんなかわいい孫を抱くことができなかった母が
かわいそうな涙でもあった
♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
だから
臨終間際の母が私にしてくれたような
ちゅ、ちゅ、ちゅ、、、を
いーーっぱい息子に
♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
ワイドほっぺが大切な瞬間を覚えてくれていたから
できた
♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
嬉しいことも
悲しいことも
楽しいことも
寂しいことまでが
みんな
みんな
大切な瞬間なのですね
いつも★nice!やランキングに
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