2016年7月15日
アメーバブログ

『あの日に戻れたら』

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👇亡夫が工事長として改修工事をした
　神戸の老舗ホテルのロビー

　写真は削除しました

私は過ぎたことにあまり後悔しないというか・・

いいのか悪いのかこの性格

失敗もちょっとはくよくよするがすぐに

その失敗があったから今があるって

思い直す

ポジティブだねってよく言われるんだけど

いいのか悪いのか

自分の都合がいいように思うちょっと身勝手な私

だけど

後悔、後悔、とても後悔していることがある

『CT受けたからもう帰っていいよ』と夫が言い

いつになく甘えた声で

『うｎもう少しここに居るゎ』と言ったが

お互い何も話すことがないので

しばらくして病室を出た

病室から出た私を担当医と看護師さんに

呼び止められ別室で

夫のCT画像を見せられた

もうどうしようもない状態だと告げられた

廊下を少し歩いたところの別室なのに

苦しんでるような男性の喚き声が聞こえた

あの声はうちの主人でしょうかと聞くと

そうですと応えられた

『それじゃぁ　痛み苦しみから解放される最良の

　治療をお願いします』と言ってうちに帰った

眠れなかった

明け方夫の病室に入った

『私よ ほげとまよ』と耳元で言ったら夫は目を開けてくれた

まるで宙を見ているようなうつろな目だった

だけど

私の声は分かってくれたのだ

私が来るのを待ってたのね

お昼近くまで病室にいて

『またすぐ来るからね』と返事のない夫に言って

うちに帰った

少し眠ろうと5分ほどソファに横になった時

夫の血圧が下がっているので・・・との

電話がかかった

（結局その日の夜

　息子たちの到着後30分ほどして

　夫は壮絶な生涯を閉じた）

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後悔というものをあまりしない私と言ったけど

痛み苦しみを取る最高の治療を夫が受けた後

ずっとそばにいてあげなかったこと

これだけはずっと後悔している

そしてこれからもずっと後悔し続けることだろう

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もしもあの日に戻れたら

夫が旅立つ時まで

抱きしめていてあげたい

私の体温で

冷たくなっていく夫を

温めてあげたい

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